関根崚人 (カリフォルニア工科大)

全光オンチップ光パラメトリック発振器ネットワークを用いた計算機開発

近年、Nanophotonic Periodically Poled Lithium Niobate (PPLN)を用いることにより、飛躍的に光を増幅することが可能となり、ナノフォトニックス最大のスクイーズド状態、フェムト秒単位の光学スイッチと活性化関数、数フェムトジュール閾値の光パラメトリック発振器等が開発されてきた。本報告では、このNanophotonic PPLNプラットフォーム上で、全光オンチップ光パラメトリック発振器ネットワークを用いた計算機開発について述べる。このアーキテクチャーでは、問題の大きさNにかかわらず、all-to-all接続を二つのリング共振器のみで実現でき、全てを光学的に処理することにより、従来のエレクトロニクスを用いたものより処理スピードが速く、かつ別なパラメータ空間での計算も可能となると期待される。