工藤和恵(お茶の水大/東北大)

量子アニーリングと局在現象

乱れの強い量子系ではアンダーソン局在や多体局在などの局在現象が起きる。複雑な古典ハミルトニアンの基底状態を量子アニーリングによって求める過程は、乱れのない量子系から徐々に乱れが大きくなる状況に対応し、どこかで局在現象が起こると予想される。本講演では、量子アニーリングの過程で起きうる局在現象、および量子アニーラの利用を想定した局在の判定について紹介する。