金井博志(慶應大)

量子アニーリング及びシミュレーテッドアニーリングに対するエネルギー地形変換の効果

イジングマシンを用いて組合せ最適化問題を解く際,対象とする問題をイジングモデルの基底状態探索問題に変換し,イジングマシンによって最適解を探索する.イジングマシンの内部アルゴリズムとして量子アニーリングを用いた場合に,基底状態と各励起状態間の平均ハミング距離が大きな問題に対してエネルギー地形変換[1]が平均ハミング距離を減少させ,かつ計算時間を大幅に短縮させることが報告されている.本講演では,量子アニーリングおよびシミュレーテッドアニーリングにおいて当該手法がもたらす効果に関し比較検証を行った成果を報告する. [1] Fujii et al., arXiv:2202.05927 (2022).