服部智大(慶應大)

量子アニーリングに対する変数固定手法の影響

量子アニーリングマシンは,組合せ最適化問題の解を高速かつ高精度に導くことが期待されているソルバーであるが,ハードウェアにおける制限のため直接解法可能な問題規模は限られている.そのため,大規模問題に対して量子アニーリングマシンを利用するための古典・量子ハイブリッド手法の開発が進められている.本講演では,古典・量子ハイブリッド手法の中でも,近年提案された変数固定手法[1]が量子アニーリングに及ぼす影響についてシミュレーションならびに実機実験の結果を報告する. [1] H. Irie et al., Scientific Reports 11, 8426 (2021).