近年，応用に応じて回路をプログラムにより変更できるFPGAが高性能計算分野で注目されている． FPGAは設計の自由度が高いため，応用に最適なアーキテクチャを考案することが重要となる． 本講演では，大規模な量子アニーリングシミュレーションを高速に実行するためのFPGAアーキテクチャを紹介する． 複数のFPGAを用いてスピン数とトロッタ数を拡張できるアーキテクチャ， 応用に特化してメモリボトルネックを解消するアーキテクチャ， スパースイジングモデルに特化し超高並列アーキテクチャなどを紹介し， FPGAアクセラレータの今後の展望を概説する．