本講演では篠本・樺島模型に着想を得た複数の局所解を持つ1次元の連続関数の最適化問題をD-Waveマシンを用いて解いた結果について紹介する。この模型は1次元の連続自由度を持つ模型であり、量子アニーリングを用いて解いた場合、残留エネルギーのべきが焼きなまし法よりも大きいことが最近の研究により分かっている。近年、連続関数の最適化問題をドメインウォールエンコーディング法と呼ばれる方法を用いて、QUBOとして表現する方法がAbelらによって提案されている。我々はこの方法を用いて、D-Waveマシン上で篠本樺島模型に着想を得た模型に対する最適化を行い、代表的な連続最適化アルゴリズムとの性能比較を行った。また、焼きなまし法に代表される古典解法との比較実験を行い、D-Waveマシンで得たサンプルの特徴等を紹介する。